先日、兵庫県淡路市の岩屋地域を拠点に活動する小学生グループ「いわやいろいろ探検隊」による、
能登半島地震の被災地支援・報告会に参加させていただきました。

震災を経験した淡路島から、今なお困難に立ち向かう能登へ。
子供たちが自らの足で現地へ向かい、何を感じ、何を届けてきたのか。
会場で語られた、瑞々しくも力強い言葉の数々をレポートします。
目次
いわやいろいろ探検隊とは
この活動は、岩屋地域の小学生たちが1年間(4月〜3月)をかけて、
「自分たちがやってみたい福祉活動」をゼロから計画し、実践するプログラムです。
今年度は、阪神・淡路大震災から30年という節目を背景に、
「防災・被災地支援をアニバーサリー(単なる記念日)にしない」というテーマを掲げ、活動してきました。

自立した支援の形
報告を聞いてまず驚かされたのは、支援活動の資金作りです。
子供たちは夏祭りで「輪投げ」や「射的」の屋台を運営し、
その売上の一部を活動資金に充てました。
自分たちで汗を流して稼ぎ、さらには地域の方々やキッチンカーの皆さんに募金箱の協力を呼びかける。
「誰かに用意してもらったお金」ではなく、
「自分たちが主体となって集めた資金」で支援を行う姿勢に、
このプログラムの深い意義を感じました。
語り部さんからの学び
今回の訪問では、のと鉄道の「震災観光語り部列車」に乗車し、
当時の様子を直接伺う機会もあったそうです。
子供たちの報告で特に印象的だったのが、二つのエピソードでした。
一つは、震災当日の和倉温泉のお話です。
どのホテルも満室という状況の中、
日頃の訓練を活かしてスタッフが宿泊客を安全に避難させたというエピソードを通じ、
子供たちは「自分たちのことよりお客様を優先する凄さ」を実感していました。
もう一つは、語り部列車に向かって線路脇から手を振り続けてくれる
「えっちゃんばあちゃん」との出会いです。
地震で自分自身も大変な思いをされているはずなのに、
観光に来てくれた人を笑顔で迎え、能登の元気を伝えようとする姿。
その懸命に手を振る姿に、子供たちは「能登の皆さんが前を向いて歩もうとする強い気持ち」を
しっかりと受け取っていました。
クリスマス会を企画
交流のメインとなったのは、輪島市の仮設住宅(阿岸第一団地)で開催した「出前クリスマス会」です。
前日から仕込んだという「100人分の玉ねぎチキンカレー」を振る舞い、
生活必需品を景品にしたビンゴ大会で盛り上がる様子が、
子供たちの言葉で生き生きと語られました。
住民の方々から届いた
「久しぶりに笑った」
「またやってほしい」という感想。
その一言に、子供たちの真心がどれほど現地の方々の心を癒したかが凝縮されていました。
子どもたちの心の変化
私がこの報告会で最も心を打たれたのは、
実際に現地へ行ったことで生まれた子供たちの内面の成長です。
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現実を自分事にする力
「復興が進んでいると思っていたが、実際にはまだブルーシートの家が多く、地震の怖さを実感した」という率直な驚き。 -
支え合いへの深い理解
えっちゃんばあちゃんや語り部さんとの出会いを通じ、苦しい時こそ人を思いやる尊さを学び、
「誰かを笑顔にする活動は素晴らしい」と確信を得ていました。 -
次世代への決意 「震災の教訓を引き継いでいける一人になりたい」という力強い言葉。
淡路島の震災を直接知らない世代が、能登の痛みを自分事として捉え、
未来へバトンを繋ごうとする姿は、会場の多くの大人たちの心に響きました。
報告会を聞き終えて
今回の報告会を聞き、子供たちの持つ「行動の力」と「純粋な想い」に、
私たち大人が学ぶべきことが多くあると痛感しました。

震災の教訓は、語り継ぐだけではなく、
このように「今の行動」に変えていくことができる。
いわやいろいろ探検隊の活動は、それを体現していました。
素晴らしい経験を共有してくれたメンバーの皆さん、
そして温かく支えてこられた関係者の皆様、本当にありがとうございました。
これからも彼らの歩みを応援し続けたいと思います。
そして、いわやいろいろ探検隊のみなさんと
ミラクルウィッシュも協力して行ったイベント報告も次回させていただきますのでお楽しみに。



























