先日、能登町鵜川で開催された「写真洗浄会」に参加してきました。

そこで関わらせていただいたエピソードを紹介。
「被災して汚れてしまった」というお気持ち
その方は、「写真が水に濡れてしまった。もうダメかもしれない」と、アルバムを持ってこられたそう。
実際に中を拝見すると、幸いなことに目立った浸水被害はなかったそうです。
「洗わなくても大丈夫」な状態でしたが、
持ち主の方にとっては、あの震災を経て手元にあるそのアルバムが「傷ついてしまったもの」に見えていたそうです。
大切だからこそ、汚れてしまったと思い込んでしまう。
そんな不安な心に寄り添い、今回はあえて「洗う」工程ではなく、
「救出し、整える」という方法で進めることされたそうです。
そんな写真とアルバムをお手伝いさせていただきました。

1枚ずつ、手作業で紡ぎ直す思い出
お預かりしたアルバムは、長年の月日で糊が固まっていたり、
少しカビの気配があったり。

ヘラを使って1枚ずつ慎重に台紙から剥がしていきます。

無理に剥がすと写真が破れてしまうため、左右に少しずつ動かしながらの根気のいる作業です。
剥がしてみると、写真の裏側に当時の日付やメッセージが隠れていることも。

「あぁ、こんなことが書いてあったんだ」 そんな発見があるたびに、
バラバラになっていた思い出のピースが、再び命を吹き返していくような感覚になります。
「心の写真洗浄」として
今回は水でジャブジャブ洗うわけではありませんが、
古くなったアルバムを解体し、汚れを落とし、新しい居場所(アルバム)へ移せる状態に整える。
これは「心の写真洗浄」。
写真がきれいになることは、その方の心にある震災の傷跡を、
少しずつ癒やすことにも繋がっているのかもしれません。
今回少しの時間でしたが、
写真洗浄に関わらせていただけて良かったです。
ありがとうございました。


























